外壁工事の目安

外壁工事を行うべき目安は、外壁の劣化状況や築年数によって判断できます。以下のポイントをチェックして、必要に応じてメンテナンスを検討しましょう。
1. 築年数による目安
<一般的なメンテナンス周期
外壁塗装:10~15年ごと
シーリング(コーキング)補修:5~10年ごと
外壁張り替え:20~30年ごと
カバー工法(重ね張り):20~30年ごと
※使用する塗料や外壁材によって耐久年数が異なります。
2. 劣化症状のチェックポイント
以下のような症状が見られる場合、早めの対応が必要です。
① チョーキング現象(白い粉が手につく)
✅ 危険度:★★☆☆☆(早めの塗装を推奨)
症状: 外壁を触ると白い粉がつく(塗料の劣化)
対策: 外壁塗装のサイン。塗膜の防水性が失われているため、早めに再塗装が必要。
② ひび割れ(クラック)
✅ 危険度:★★★☆☆~★★★★☆(大きい場合は早急な対応)
症状: 外壁に細かいヒビが入る(幅0.3mm以上は要注意)
対策: ヒビの幅が大きいと雨水が侵入し、建物の耐久性に影響するため、補修や塗装が必要。
③ シーリング(コーキング)の劣化
✅ 危険度:★★★☆☆(目地の隙間が広がる前に補修)
症状: 目地部分のゴム状のシーリング材がひび割れたり、剥がれたりしている
対策: 防水性が低下し、雨漏りの原因になるため、シーリングの打ち替えが必要。
④ 塗膜の剥がれ・膨れ
✅ 危険度:★★★★☆(早急な対応推奨)
症状: 外壁の塗膜が剥がれたり、膨れたりしている
対策: 下地まで影響している可能性があるため、早めの塗装工事が必要。
⑤ カビ・コケ・藻の発生
✅ 危険度:★★☆☆☆(軽度なら洗浄で対応可)
症状: 外壁に緑や黒のカビ・コケ・藻が付着
対策: 防水性能の低下が原因。軽度なら洗浄、広範囲なら塗装を検討。
⑥ サイディングの反り・浮き
✅ 危険度:★★★★☆(外壁張り替えの可能性あり)
症状: サイディング(外壁材)が浮いたり、ズレたりしている
対策: 釘やビスの緩みが原因。重度の場合はカバー工法や張り替えが必要。
⑦ 雨漏り・室内の湿気
✅ 危険度:★★★★★(すぐに専門業者に相談)
症状: 室内の壁にシミができる、湿気がこもる、雨漏りがある
対策: 外壁のひび割れやシーリングの劣化が原因。早急な対応が必要。
3. 外壁のメンテナンスを遅らせるとどうなる?
✔ 修理費用が高くなる
✔ 建物の耐久性が低下する
✔ 雨漏りやシロアリ被害につながる